自転車でカリフォルニア生活
日本でママチャリ生活が当たり前ですよね。
夕方のスーパーマーケットの前の自転車置き場は満杯で、止められる場所を
探すのも一苦労。
では、アメリカで自転車生活はできる?
「そんなのできるわけないし!」と友達に言われ、
渡米前にネットで検索したら、やはり同じような事を考える人はいるようで、質問をしているスレッドを見つけました。でもやはりここも回答者は口をそろえて無理!正気?
なんて回答しか載っていない。渡米が決まった当初、運転が苦手な私は憂鬱になった記憶があります。
でも私は今、アメリカで自転車生活しています!
うちの近所は、
徒歩数分圏内にスーパー2つ
自転車15~20分圏内に日本食材スーパー2つ
徒歩15分圏内に子供達の学校
徒歩10分圏内に電車の駅
そして自転車で市が開催している大人向けの英語教室にも行けます。
そんな日本みたいな所あるの?!って思われるかも知れませんが、アメリカでも探せばないことはないです!
アメリカは確かに車社会で、自転車の位置づけはスポーツ。
なので、こんな便利な地域でも皆さんはほとんど車で移動しています。
でも、この地域はエコ意識の強い土地柄なので、少数ですが自転車を生活の手段として使っている方もいらっしゃいます。
こちらの車の運転は荒いので危険じゃないかと思われるかもしれませんが、南北に長ーくサイクリングロードが伸びていて、主要施設は南北に展開しているので、とても安全に移動ができます。
(ただ、道路がよくないのと小さな坂が多いので、変則付きの自転車に替えましたが)
しかも、自転車を生活の手段として使っている人は少数なので、スーパーの自転車置き場は数台分しかないにも関わらずいつも余裕で停められ、バスや電車に自転車と一緒に乗り込めたり(バスは車体の前後に自転車を載せる台があります)
色々と便利です。
行ったことはありませんが、電車に自転車を載せてサンフランシスコまで行ってサイクリングなんていうのも可能です。
郊外のほうはやはり車がないと生活できませんが、ある程度都市化されている地域や、周辺のベッドタウンは、このような地域があるのではないでしょうか?
最近はUberで主に移動していると言う方もいると聞きます。が、これはコストがかなりのものになりそうですね💦
最近は、コロナをきっかけに特にベイエリアは自宅で仕事をし、出勤は週に1回程度というスタイルが定着しつつあります。
そこで、会社の所在にかかわらず自分の好きな場所に引っ越すなんて動きもありますので、生活スタイルに合わせて地域を限定せずに探すなんて事もしやすくなって来ているように思います。
渡米する予定があるけど、車は運転したくない。という方、アメリカで運転せずに生活なんて無理と思い込まずに、実際生活できている私のような例もあるので、一度頑張って探してみるのもいいかもしれません。
学年を下げるか?エレメンタリースクールの場合
長男のハイスクールについては学年を下げないで正解。
という話をしました。
でも、エレメンタリースクールは?
エレメンタリースクールはハイスクールと違って日本の小学校と同じ。
クラスがあって担任の先生がいる。学習内容についても学年とセットになっています。
次男はG2から入り、すぐにG3へと進級しましたが、G3前半くらいまではさながら幼稚園の延長のようで、ゆっくりのんびり。英語と算数のほかは遊びの延長のように理科と称して観察やグループワークをしていきます。
算数(math)についても日本よりもゆっくりで、習う順番やアプローチの仕方の違いはあれど、触れたことのある内容も多いので、学年を調整せずとも十分についていけました。なので次男も学年を下げなくて正解でした。(選択肢もなかったけど)
特に掛け算については、アメリカにはないので日本のような九九がないので、掛け算でさっと答えられる日本人はさながらヒーロー。次男も得意げでした。
でも、G4を境に難易度は上がってきているように感じます。
グループワークの内容も多く濃くなり、成果物や宿題のレベルも高くなったなぁと感じます、まず求められるスキルやレベルを理解するのも一苦労💦グループワークで話し合うべき内容も言語が十分に発達していないと入れない内容になるので、次男にとっては恐怖のグループワークです。全く入れない。。
楽天家?不思議系?の次男もさすがについていけない!」とベソをかいていました。
最近は私が提案しなくても、さっと自分で先生にコンタクトをとって課題のレベルを下げる交渉をしています。
そんな時だけコミュニケーションとれるのね。。
レベルが上がるとはいえ、日本の4年生を思い出して比べたら、、それくらいのレベルは求められるよね。英語ができないからレベルが高いと感じるだけです💦なんせそれまでが幼稚園の延長だし。。
学校によっては、G4辺りから算数は習熟度別のクラスに分けるようですので、やはりこの辺から本腰の入れ時なのでしょうか。
それでも西海岸は東海岸地域に比べるとゆる~っとしているらしく求められる学習レベルも低いそうです。
なので、次男の学校を例に考えると低学年の間は全く心配はなさそうですが、G5やG6での転入になると、場合によっては学年を下げる事も考えられるかなと思います。
中2の次はハイスクール2年生(G10)?!
渡米時の4月時点では日本では中学2年生が終わったところ、次男は小学校1年生が終わったところでした。
でも、長男はアメリカではG8(日本の中2相当)ではなく、G9(同、中3相当)。しかもそれも転入2か月で終了し、G10(同 高1相当)へ。
え~!中2がやっと終わったとこなのに夏休み明けはG10(ハイスクール2年目)!?
ちなみに、、
ハイスクールの生徒の呼び方は
G9=フレッシュマン
G10=ソフモア
G11=ジュニア
G12=シニア
です。
あ、横道に逸れた💦
何故そんなことが起こるのかというと、学年を決めるカットオフの時期が違うからなのです。日本が3月なのに対し、アメリカは(長男の世代の場合。現在は更に変更されています。)12月。
その関係で長男の場合、学年が一つ進んでしまったのです。
日本で考えるとほぼ1年分学習がスキップするなんてちょっと考えられない事です。
なので、そんなに成績が良い方でもない長男がアメリカでスキップしてついていけるとも思わず、何としてもグレードを下げたい!と当初思っていました。
アメリカのハイスクールは年齢ではなく学習進度に合わせて進める傾向があるため、グレードを落として転入という話はよく聞く話です。
ですが、カリフォルニアは違うようで、日本のように年齢とともにグレードを進めていき、ハイスクールの最後で学習の不足やクレジットの足りない分をG12が終わっても引き続き卒業目指して取り続ける方式が採用されています。ですのでカリフォルニア州では通常、学年は下げたりはしません。
学習が進まない人はどうするかというと、G12が終わってもそのままハイスクールに残って足りないクレジットを取得するほか、市が主催し大人向けに提供される教育・文化・健康プログラムにはディプロマコース(ハイスクール卒業に足りないクレジットを取得するプログラム)があるので、それでクレジットを取得して卒業するようです。
ゴリ押しをしてなんとかグレードを下げようかと思っていましたが、事前に調べる限り、ハイスクールのカリキュラムは(日本の個人の年齢と学年が密接に結びつき、また学年と学習内容が結びついているような制度ではなく、)学年関わらず必要な単位を積み重ねていく日本の大学に仕組みが似ている。
ということは、学年と学習内容がリンクしていないんなら
学年を下げる必要ない??
念のため、転入手続きをしたディストリクト(地域の教育委員会)の担当者にもついていけるか不安であることを相談しましたが「問題ない。それに自分の知り合いの日本から来た子供もハイスクールから転入したが問題なく良くできた。日本の学習進度はアメリカより早いと思う。」と。
それならとりあえずそのままでいこか。とゴネずに学年を下げずに飛び込んでみました。
入ってみると、想像通り必須科目について取るべき単位数は決まっていて、各教科の中にある各授業内容は難易度が低→高になるように取得授業のルートは決められているものの、そこと学年のリンクは全くありませんでした。実際、G12とG9の生徒が机を並べるなんてことは日常の風景。
仲良くなった友達の学年を知らないのもザラで、ある日長男が「〇〇は6月で卒業だって!あいつシニアだった。」なんてこともありました。
念のため、ついていけない場合を考え留年の選択肢も残していたので、転入後すぐに例の日本語の先生にも聞いてみましたが
「学年を下げるメリットが思い当たらない。」との回答でした。
転入前は、はっきりわからない中での判断だったので、不安いっぱいでのG9への転入でしたが、結局
学年を下げなくても大丈夫でした!(今のところ、ですが)
ただ、転入にあたって、ハイスクールのクレジットに振替えできるものがなかったため、長男はほぼ1年遅れでハイスクールのクレジットが0からのスタートだったので、周りの子をよそに長男の授業は常に目いっぱい授業が入っています。
しかし、カリフォルニアで学年を下げるってできるの?
ディストリクトや担当者、ゴネ度合い?(笑)でできる事もあるようです。ディストリクトは違いますが、カリフォルニア州のハイスクールで実際に学年を下げて転入された方もいらっしゃいます。でも、かなりイレギュラーなのでそれを前提に考えることはできないですね💦
もし仮に、長男がグレードを下げて秋からG9で入ったとしたら、ハイスクール1年目なのでフレッシュマン向けのガイダンスや説明が聞け、同じ年の子供と知り合いやすいという点で緩やかにスタートが切れるメリットはあるようです。
一方、学年を下げて過ごし途中で帰国となった場合(例えばG10の3月)G10=高校1年生なので3月に帰国すれば4月から高校2年生に転入したいところですが、アメリカのG10終了は6月なので、高校1年生相当が終了していないとされ、高校2年生として転入させてもらえない学校もあると聞いたことがあります。
ただ、これは聞いた話だけなのでその点、ご容赦ください。
それでなくても高校の途中で帰国子女が転入できる学校は少ないので、親としてはなんとしてもハイスクールを卒業させたいところですね。
いつ帰国命令がでるかわからない為、少しでも多く!とクレジット取得を急ぐ私たちと、順調にクレジットがとれているからとのんびり構えるカウンセラーとの溝が埋まらないのは仕方のないことかも知れません。
カウンセラーがあてにならなかったら?
長男の転入時のカウンセラーがあてにならなかった事は、先に書いた通りですが
でもそれで諦めることも到底できない。
そんな時、私たちは日本人の先生に頼りました。
日本人の先生が学校に必ずいるとは言えませんが、
長男のハイスクールは第二外国語として、スペイン語、日本語、フランス語の選択が可能です。
違う国の言語も学ぶなんてほんと大学みたい!と当初驚きましたが、何のことはない日本の学校の第二外国語は英語。な~んだ。
でも選択肢がある点は確かに大学みたいです。
日本語のカリキュラムがあるので、長男の学校には日本人の先生がいらっしゃいます。
この学校の区域は日本企業が駐在する地域ではなく、日本人がいてもジャパニーズアメリカン(日系2世や3世)がほとんどなので日本育ちの日本人の転入は珍しがられ、長男はとても可愛がってもらっています。
特に転入当初は、何もわからない上に英語で説明されてもわからない、英語で質問もできないので、ハイスクールのことを教えてもらうとともに、色々と相談させてもらい本当に有難かったです。
その上カウンセラーとのコミュニケーションに苦労しているのを見かねて、私たちが会ってもらえない分、カウンセラーとの間に立って事情を説明してくれたり、質問の回答を督促してくださったりと、転入当初の長男にとってはその日本人の先生なしでは考えられなかったと思います。
日本語と日本人の先生の存在は転入させる学校を決める時に、決め手となった事項でした。
長男のハイスクールは先に書いたようにいわゆる「良い学校」とは言えず、すぐ隣に日本でいう進学校的な存在の学校もありました。
でも、ハイスクールからの転入は馴染むためのハードルが相当高い上に、担任の先生のように常に見てくれる存在もないため、トラブル含め何かあった時に母国語で相談ができる安心感は絶対必要。と思い、かなり苦労して事前に調べ、その地域に住むことを決めました。
その予想は的中。とても心強い存在でした。
ここだけで言わせてください。
母 グッジョブ!
もし、海外転勤などでお子さんがハイスクールに転入することになった場合、日本人の先生がいなかったとしても、ジャパニーズアメリカンの生徒など日本語を話せる子もいると思います。
カウンセラーに頼んで紹介してもらうことも可能なので、是非日本語を話せる子を探してみてください。
その子にべったりになって英語が伸びないのでは、との心配はありますが、特に転入直後はハイスクールの仕組みや常識をいち早く理解し不安を取って、早く馴染む事が一番大事なので、ここは割り切って初めは助けを求めてもいいのではないかと感じました。
ハイスクールは日本の大学のように学年関係なく授業を一緒に受けているので、子供たちも全く学年を気にせず友達付き合いをしています。
だから同じ学年である必要はなく学校全体から探せるしカウンセラーも把握しているようなので、日本語がわかる人は探しやすいかなと思います。
でも、もし日本語が話せる人が見つからない場合でも、ここは移民の国。
わからない事やそれに起因する不安を理解してくれるアジア人やブラジル人、メキシコ人たちがいるので、その中でしっかりしてそうな人に頼ることもできると思います。
例えば、その①長男の友達日本大好き空手大好きブラジル人、その上面倒見がいいので宿題を手伝うなど、長男はもとより転入生に対して積極的にお世話しているそうです。
その②長男の友達兼家庭教師タイ人女の子。彼女は8歳で一家で渡米、苦労して育った彼女は「困っている人がいたら自分ができる事は全てしてあげたい」という考えの子。ハイスクールを卒業して家庭教師が終わっても、時々わからないところやSAT試験を受けるべき時期など、アドバイスをもらっています。
そして毛色は変わって(?) win-win型事例としてその③、日本に興味ありで日本語習得中、長男に勉強等を教えることを通して日本語をマスターしたいチャイニーズアメリカン。一方的に親切にされるのは気が引ける人は、こういったタイプであれば、心置きなく頼れるかもしれませんね。
などなど、自分から求めれば応じてくれる人はきっと見つかるのではないかと思います。
でも、そこが一番難しいんだよなぁ、私たち日本人にとって。。(泣)
大統領選挙、暴動、就任式
昨日は大統領の就任式でした。
今回の選挙から就任式まで異例づくしでした。
日本の首相を決める総裁選はいつもどこか他人事。のような雰囲気なので、全米が熱くなる大統領選から就任式を本場アメリカで見る事を楽しみに渡米しました。
でも、コロナで様変わりした上にトランプ元大統領のおかげでなんだか期待したものと全然ちがう。。特に議会襲撃事件は、これがアメリカかと驚きました。
でも、この一連で知ることもありました。
まずアメリカ人は日本に比べて政治に関してすごく関心が高い。カリフォルニアは民主党が圧倒的優勢ではあるものの、トランプ派もいるのでうっかりアンチトランプ発言をすると危険。
しかも日本の報道はアンチトランプに大分寄っているため、それが全てのような感覚に陥ってしまいがちなので危うい危うい💦
アメリカでタブーな話題の筆頭は、政治・宗教だそうです。アメリカ人の行動を決めるのは宗教でもなく人種でもなく、支持政党が大きく影響するとの記事もあるようで驚きました。確かにトランプ派(共和党)の方たちはマスクをしないイメージあるな。。
(特に私たちの住む辺りは完全に民主党派地域なので、マスクしない人はほぼ見かけません)
なので、学校では先生が支持政党を明かしたり生徒に聞いたり、ましてやそれをもとに差別的な対応はご法度。
でも、選挙・暴動・就任式それぞれに学校では出来事を取り上げてみんなで話し合いを行っていました。
エレメンタリースクールでは、政党や特定の思想に話題が振れることないような配慮をしながら、先生が話題をリードしながら進め、さらにトランプ派による議会襲撃事件については「家族でも話し合うことをお勧めします」と記事を保護者用SNSに送ってきました。
日本では、学校襲撃事件など直接的に学校や生徒に影響を及ぼす事件を除いては、政治などの動きとは無関係に粛々と授業を受けているイメージがありますが、ここアメリカでは違うようです。
そういう環境もあってか次男も選挙~就任式のニュースに関心を持って見ていました。
投票率・関心の高さの一因としては、こういった教育も影響しているかなと思います。