中2の次はハイスクール2年生(G10)?!
渡米時の4月時点では日本では中学2年生が終わったところ、次男は小学校1年生が終わったところでした。
でも、長男はアメリカではG8(日本の中2相当)ではなく、G9(同、中3相当)。しかもそれも転入2か月で終了し、G10(同 高1相当)へ。
え~!中2がやっと終わったとこなのに夏休み明けはG10(ハイスクール2年目)!?
ちなみに、、
ハイスクールの生徒の呼び方は
G9=フレッシュマン
G10=ソフモア
G11=ジュニア
G12=シニア
です。
あ、横道に逸れた💦
何故そんなことが起こるのかというと、学年を決めるカットオフの時期が違うからなのです。日本が3月なのに対し、アメリカは(長男の世代の場合。現在は更に変更されています。)12月。
その関係で長男の場合、学年が一つ進んでしまったのです。
日本で考えるとほぼ1年分学習がスキップするなんてちょっと考えられない事です。
なので、そんなに成績が良い方でもない長男がアメリカでスキップしてついていけるとも思わず、何としてもグレードを下げたい!と当初思っていました。
アメリカのハイスクールは年齢ではなく学習進度に合わせて進める傾向があるため、グレードを落として転入という話はよく聞く話です。
ですが、カリフォルニアは違うようで、日本のように年齢とともにグレードを進めていき、ハイスクールの最後で学習の不足やクレジットの足りない分をG12が終わっても引き続き卒業目指して取り続ける方式が採用されています。ですのでカリフォルニア州では通常、学年は下げたりはしません。
学習が進まない人はどうするかというと、G12が終わってもそのままハイスクールに残って足りないクレジットを取得するほか、市が主催し大人向けに提供される教育・文化・健康プログラムにはディプロマコース(ハイスクール卒業に足りないクレジットを取得するプログラム)があるので、それでクレジットを取得して卒業するようです。
ゴリ押しをしてなんとかグレードを下げようかと思っていましたが、事前に調べる限り、ハイスクールのカリキュラムは(日本の個人の年齢と学年が密接に結びつき、また学年と学習内容が結びついているような制度ではなく、)学年関わらず必要な単位を積み重ねていく日本の大学に仕組みが似ている。
ということは、学年と学習内容がリンクしていないんなら
学年を下げる必要ない??
念のため、転入手続きをしたディストリクト(地域の教育委員会)の担当者にもついていけるか不安であることを相談しましたが「問題ない。それに自分の知り合いの日本から来た子供もハイスクールから転入したが問題なく良くできた。日本の学習進度はアメリカより早いと思う。」と。
それならとりあえずそのままでいこか。とゴネずに学年を下げずに飛び込んでみました。
入ってみると、想像通り必須科目について取るべき単位数は決まっていて、各教科の中にある各授業内容は難易度が低→高になるように取得授業のルートは決められているものの、そこと学年のリンクは全くありませんでした。実際、G12とG9の生徒が机を並べるなんてことは日常の風景。
仲良くなった友達の学年を知らないのもザラで、ある日長男が「〇〇は6月で卒業だって!あいつシニアだった。」なんてこともありました。
念のため、ついていけない場合を考え留年の選択肢も残していたので、転入後すぐに例の日本語の先生にも聞いてみましたが
「学年を下げるメリットが思い当たらない。」との回答でした。
転入前は、はっきりわからない中での判断だったので、不安いっぱいでのG9への転入でしたが、結局
学年を下げなくても大丈夫でした!(今のところ、ですが)
ただ、転入にあたって、ハイスクールのクレジットに振替えできるものがなかったため、長男はほぼ1年遅れでハイスクールのクレジットが0からのスタートだったので、周りの子をよそに長男の授業は常に目いっぱい授業が入っています。
しかし、カリフォルニアで学年を下げるってできるの?
ディストリクトや担当者、ゴネ度合い?(笑)でできる事もあるようです。ディストリクトは違いますが、カリフォルニア州のハイスクールで実際に学年を下げて転入された方もいらっしゃいます。でも、かなりイレギュラーなのでそれを前提に考えることはできないですね💦
もし仮に、長男がグレードを下げて秋からG9で入ったとしたら、ハイスクール1年目なのでフレッシュマン向けのガイダンスや説明が聞け、同じ年の子供と知り合いやすいという点で緩やかにスタートが切れるメリットはあるようです。
一方、学年を下げて過ごし途中で帰国となった場合(例えばG10の3月)G10=高校1年生なので3月に帰国すれば4月から高校2年生に転入したいところですが、アメリカのG10終了は6月なので、高校1年生相当が終了していないとされ、高校2年生として転入させてもらえない学校もあると聞いたことがあります。
ただ、これは聞いた話だけなのでその点、ご容赦ください。
それでなくても高校の途中で帰国子女が転入できる学校は少ないので、親としてはなんとしてもハイスクールを卒業させたいところですね。
いつ帰国命令がでるかわからない為、少しでも多く!とクレジット取得を急ぐ私たちと、順調にクレジットがとれているからとのんびり構えるカウンセラーとの溝が埋まらないのは仕方のないことかも知れません。